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今月の食品価格レポート — 値上がり・値下がりと家計への影響

読了目安 約4分

「最近、何が高くなっているのだろう?」——買い物のたびに感じるその疑問に、データで答えるのがこのレポートです。総務省統計局が公表する政府統計(e-Stat 小売物価統計調査)の最新データをもとに、いま値上がりしている食品・値下がりしている食品と、主食やたんぱく源の実際の価格を一覧にしました。体感ではなく数字で「今」を把握し、買い物の判断に役立ててください。

いま値上がり・値下がりしている食品

食品の価格は一律に動くわけではなく、品目ごとに方向も大きさも異なります。下表は最新月の前年同月比を、値上がり・値下がりの大きい順に並べたものです。出典は総務省統計局の小売物価統計調査です。

値上がりが大きい品目前年比最新価格
玉ねぎ+38.3%¥542
じゃがいも+21.9%¥634
鶏もも+11.1%¥160
バター+10.8%¥604
食用油+4.7%¥405
値下がりした品目前年比最新価格
にんじん-18.9%¥538
キャベツ-15.3%¥238
豚肉-4%¥168
食パン-0.2%¥533
トマト+0.7%¥813

2026年04月時点の前年同月比(東京)です。値上がりが目立つのは玉ねぎ(+38.3%)、逆に下がったのはにんじん(-18.9%)。同じ「値上げ」でも品目ごとに動きは大きく異なります。

出典: 総務省統計局「小売物価統計調査」(政府統計の総合窓口 e-Stat 統計表ID 0003421913) を彩IRODORIが集計。2026年04月時点。

同じ「食品」でも、上がっているものと下がっているものが同時に存在することがわかります。ニュースの「値上げ」という言葉でひとまとめにせず、品目ごとの動きを見ることが、家計を守る第一歩になります。

品目で動きが違うのはなぜか

値上がり・値下がりの差は、それぞれの品目がどんなコストに支えられているかの違いから生まれます。主な要因は次の4つです。

天候由来の値上がりは「急で、一時的」になりやすく、為替や飼料・輸入由来の値上げは「じわじわ続く」傾向があります。同じ“高い”でも、原因によって戻りやすさが違います。

このため、表の数字を見るときは「いくら上がったか」だけでなく「なぜ上がったのか」を意識すると、待つべきか今買うべきかの判断がしやすくなります。たとえば畜産物や加工食品のように飼料・輸入・為替が背景にある値上がりは下がりにくく、葉物野菜のように天候が背景の値上がりは産地が回復すれば戻りやすい、というように、同じ前年比の数字でも意味あいが異なります。値上げの構造そのものは食品の値上げが止まらない理由の記事で詳しく解説しています。

主食・たんぱく源の最新価格

毎日の食卓を支える主食とたんぱく源について、最新の実際の小売価格を一覧にしました。前年比だけでなく実価格を知っておくと、「いつもの値段」の物差しになります。データは総務省統計局の小売物価統計調査です。

品目最新価格前年比
米5kg¥4,966+4.1%
食パン¥533-0.2%
牛乳¥262+3.6%
¥319+1.9%
豚肉¥168-4%
鶏もも¥160+11.1%

主食・たんぱく源の最新価格と前年同月比(2026年04月時点・東京)

出典: 総務省統計局「小売物価統計調査」(政府統計の総合窓口 e-Stat 統計表ID 0003421913) を彩IRODORIが集計。2026年04月時点。

これらは購入頻度が高く、家計に占める割合も大きい品目です。1回あたりの差額が小さくても、毎週買えば積み重なって年間では大きな金額になります。だからこそ、米・パン・卵・牛乳・肉といった定番品ほど、実価格を数字で押さえておく価値があります。なお、内容量を減らす形の実質値上げは値札の数字に表れにくいため、総務省統計局の消費者物価指数(CPI)では内容量の減少も価格上昇として扱われます。気になる品目はパッケージの内容量を見て、100gあたりの単価で比べると変化に気づきやすくなります。

このデータの家計への活かし方

このレポートを買い物に活かすための、シンプルな3つの使い方を紹介します。

  1. “いつもの値段”の基準にする。 主食・たんぱく源の実価格を覚えておけば、店頭で「これは高い/安い」の判断がぶれません。体感ではなく数字で持つことがポイントです。
  2. 値上がり品は原因で対応を変える。 天候由来の一時的な高騰なら、旬で安い別の品に置き換えて待ちます。為替や飼料由来の構造的な値上げなら、底値のタイミングでまとめ買いするのが効きます。
  3. 値下がり品は献立に取り入れる。 値下がりしている品目は、今が買いどきです。安い食材を主役にした献立に寄せるだけで、味を落とさず支出を抑えられます。
レポートを見るときのコツ
  • 前年比で季節のクセを取り除く。 同じ月どうしを比べる前年比は、季節変動の影響を抑えて純粋な値動きを見るのに向いています。
  • 実価格で「いつもの値段」を持つ。 比率だけでなく金額を覚えておくと、店頭での即断に役立ちます。
  • 定期的に見直す。 価格は毎月動きます。月に一度この表を確認するだけで、買い物の精度が上がります。

具体的な買いどきの見極め方は食品の「買い時」を見極める記事で、食費全体を下げる工夫は食費を無理なく1割減らす記事でそれぞれ詳しく紹介しています。

この記事を読んだら 彩 IRODORI で身近な食品の「今の価格」を見てみる →

※ 具体的な価格・前年比・地域差は、政府統計(e-Stat 小売物価統計調査)をもとにアプリ内で確認できます。本記事の内容は一般的な傾向の解説であり、特定の購入判断を保証するものではありません。

よくある質問

このレポートのデータはどこから来ていますか?
総務省統計局が公表する政府統計(e-Stat 小売物価統計調査)の最新データをもとにしています。全国の店舗で調べた実際の小売価格をもとにしているため、体感ではなく実データで価格の動きを確認できます。
前年比とは何を比べた数字ですか?
前年比は、最新月の価格を1年前の同じ月の価格と比べたものです。季節によって価格が動きやすい食品でも、同じ月どうしを比べることで季節のクセを取り除き、純粋な「値上がり・値下がり」を見やすくしています。
値上がりした品目はいつ買えばよいですか?
値上がりの原因によって判断が変わります。天候由来の一時的な高騰なら旬の別の品で代用して待つのが有効で、為替や人件費など構造的な値上げなら底値のときにまとめ買いするのが基本です。原因を見分けることが大切です。