食品価格・統計の用語集
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価格データやニュースに出てくる用語を、はじめての人にもわかるようにまとめました。意味があいまいなまま読むと判断を誤りがちな言葉を中心に、できるだけ平易に解説しています。関連する記事へのリンクもたどってみてください。
データ・統計の用語
- 前月比
- ある月の価格を「1か月前」と比べた変化率。短期的な動きや季節の影響をとらえやすい指標です。くわしくは価格データの読み方へ。
- 前年同月比(前年比)
- ある月の価格を「1年前の同じ月」と比べた変化率。季節要因をならして、本当のトレンドを見るのに向きます。→ 価格データの読み方
- 季節要因(季節性)
- 毎年ほぼ同じ時期にくり返される価格の変動のこと。冬に葉物野菜が高くなる、夏に果菜が安くなるといった動きが典型です。季節要因による上げ下げは毎年の「いつものこと」なので、あわてて反応する必要はありません。1年前の同じ月と比べる前年同月比を使うと、季節要因を打ち消して本当のトレンドを確認できます。→ 旬の野菜カレンダー
- 消費者物価指数(CPI)
- 消費者が買うモノやサービスの価格を、まとめて指数化したもの。物価の全体的な動きを示す、代表的な統計です。
- コアCPI(生鮮食品を除く総合)
- 消費者物価指数(CPI)のうち、天候で値動きの激しい生鮮食品を除いて計算した指数。ニュースで「コア指数」と呼ばれるのは、多くの場合これです。野菜や果物の高騰が反映されないため、食卓の体感よりも落ち着いた数字に見えることがあります。スーパーでの実感に近いのは、生鮮食品を含む「総合」や品目ごとの価格のほうです。
- 小売物価統計調査
- 総務省が毎月実施している、全国の店頭価格の調査。本アプリの価格データの基になっています。→ データ出典
- 家計調査
- 総務省統計局が毎月実施している、世帯の収入と支出に関する統計調査。「平均的な世帯は食費にいくら使っているか」やエンゲル係数は、この調査から計算されます。小売物価統計調査が「モノの値段」を調べる統計だとすれば、家計調査は「家計のお金の使い方」を調べる統計、と覚えると区別しやすくなります。→ 世帯別の食費の目安
- e-Stat(イースタット)
- 政府統計の総合窓口。各省庁の統計をまとめて公開するポータルで、API経由でデータを取得できます。→ データ出典
- ヒートマップ
- 数値の大小を色の濃淡で表す図。本アプリでは、品目ごとの価格変動を一目で見渡せます。
- 参考値
- 該当地域に調査価格がない場合などに、近隣データ等で補った暫定的な表示値。実売価格とは異なる場合があります。
- 銘柄・規格
- 統計調査で品目ごとに決められている、調べる商品の条件(産地・容量・品質など)のこと。小売物価統計調査は銘柄をそろえて毎月価格を追うことで、月ごとの正確な比較を可能にしています。裏を返すと、自分がふだん買う商品が調査銘柄と違う場合、統計の平均価格と店頭の値段がズレるのは自然なことです。
- 都市別価格
- 同じ品目でも、価格の水準は地域によってかなり異なります。彩 IRODORIでは、全国10都市(札幌・仙台・東京都区部・横浜・新潟・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇)の価格を切り替えて確認できます。全国平均よりも、自分の住む地域に近い都市のデータで見るほうが、実感に合った判断につながります。→ 食品価格の地域差
価格・買い方の用語
- 旬(しゅん)
- その食材がいちばん多く出回り、味も良く、価格も下がりやすい時期。→ 旬の野菜カレンダー
- 出回り期(でまわりき)
- その食材の市場への入荷量が多くなる時期。入荷が増えると価格は下がりやすく、味も安定するため、おおむね「旬」と重なります。出回り期の終わりに近づくと価格は上がり始めるので、「あとどれくらい安く買えるか」を意識する目安としても使えます。
- 底値(そこね)
- 一定期間のなかでの最も安い価格水準。日持ちする品は、底値でのまとめ買いが効きます。→ 底値サインの見つけ方
- 買い時判定
- 彩 IRODORIが品目ごとに表示している、いまの価格が割安かどうかの目安。その品目の直近12か月の実際の価格をもとに、現在の価格が12か月平均より3%以上安ければ「買い時」、3%以上高ければ「割高」、その間であれば「普通」と表示します。あわせて、直近1年のなかで何番目に安いか(最安順位)も示すので、底値圏かどうかをひと目で確認できます。→ 底値サインの見つけ方
- 実質値上げ(ステルス値上げ)
- 価格を据え置く代わりに、内容量を減らすこと。単価(100gあたり等)で見ると割高になっています。→ 加工食品の値上げ
- 100gあたり単価
- 内容量の違う商品を、同じものさしで比べるための単価。「1個いくら」ではなく「量あたりいくら」で見ると、大袋と小袋のどちらが得か、内容量の変更による実質値上げが起きていないかを見抜けます。スーパーの棚札に小さく併記されていることも多いので、迷ったらここを確認する習慣がおすすめです。
- スケールメリット
- まとめて作る・買うことで、1単位あたりのコストが下がること。大人数世帯の食費が割安になりやすい理由です。→ 世帯別の食費の目安
- 特売とEDLP
- 特売は期間を区切った一時的な値下げ、EDLP(エブリデー・ロー・プライス)は特売を減らして毎日同じ低価格で売る戦略のことです。特売の日の価格だけを見ていると、その店の「ふだんの価格(ベース価格)」を見失いがちになります。ベース価格と特売価格を分けてとらえると、どの店で何を買うかの判断がぶれにくくなります。→ 食費を減らす買い物のコツ
- プライベートブランド(PB)
- スーパーやコンビニなどの小売業者が、自ら企画して販売する商品のこと。メーカー品(ナショナルブランド)より割安なことが多く、値上げ局面では家計の心強い選択肢になります。一方で、統計の調査銘柄とは別の商品であることが多いため、統計の平均価格と店頭の体感がズレる一因にもなります。
家計・背景の用語
- エンゲル係数
- 家計の消費支出に占める食費の割合。一般に、高いほど食費の負担感が大きいとされます。→ 世帯別の食費の目安
- 食料自給率
- 国内で消費する食料のうち、国内生産でまかなえる割合。日本は低めで、輸入や為替の影響を受けやすい構造です。→ 食品の値上げが止まらない理由
- 物流の2024年問題
- トラック運転手の時間外労働規制の強化により、輸送能力の不足や物流コストの上昇が懸念される問題。→ 食品の値上げが止まらない理由
- 政府備蓄米
- 不作や災害に備えて、国が計画的に買い入れて保管している米のこと。供給が大きく不足した場合には市場に放出され、価格の安定に役立てられます。米の価格が大きく動く局面でニュースによく登場する用語なので、意味を知っておくと報道を落ち着いて読めます。→ 米の価格はなぜ上がった?
- 食品ロス
- まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のこと。家庭では「買いすぎ」と「使い忘れ」が主な原因です。どんなに安く買っても、使い切れずに捨てれば支出はまるごとムダになるため、まとめ買いは食品ロス対策とセットで考える必要があります。→ 食材の保存術
※ 用語の説明は、はじめての人向けにかみくだいたものです。統計の厳密な定義は、各統計の公式説明(総務省・e-Stat 等)をご確認ください。
よくある質問
用語はどこまで覚えれば買い物に役立ちますか?
まずは「前月比」「前年同月比」「底値」の3つで十分です。前月比で直近の動き、前年同月比で季節要因を除いた本当のトレンド、底値でまとめ買いの基準がわかれば、日々の買い物判断はほぼカバーできます。残りの用語は、ニュースやアプリの画面で見かけたときに、このページへ戻って確認すれば大丈夫です。
用語の正確な定義はどこで確認できますか?
統計用語の一次情報は、総務省統計局の各統計の解説ページや、政府統計の総合窓口e-Statの公式説明です。本ページは買い物に活かすことを優先したやさしい言い換えのため、レポートや記事などで引用する場合は、必ず公式の定義をご確認ください。