食品が安い街・高い街 — 10都市の価格差を実データで見る
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同じ食品でも、住む都市が違えば値段は変わります。この記事は「どこが安くて、どこが高いか」という実データのランキングに徹した記事です。総務省統計局「小売物価統計調査」をもとに、主要品目の最も安い都市・高い都市と価格差を一覧にしました。なぜ地域差が生まれるのかという背景のしくみは、食品価格は地域でこんなに違うの記事でくわしく解説しています。ここでは数字そのものを確かめてください。
実データで見る都市間の価格差ランキング
まずは品目ごとに、最も安い都市・最も高い都市・その価格差を見てみましょう。下表はすべて政府統計に基づく実価格です。
| 品目 | 最も安い都市 | 最も高い都市 | 価格差 |
|---|---|---|---|
| キャベツ | 広島 (¥153) | 札幌 (¥294) | 約92.2% |
| トマト | 那覇 (¥539) | 札幌 (¥1,036) | 約92.2% |
| 牛乳 | 仙台 (¥253) | 那覇 (¥375) | 約48.2% |
| 卵 | 新潟 (¥253) | 広島 (¥337) | 約33.2% |
| 米5kg | 新潟 (¥4,065) | 札幌 (¥5,196) | 約27.8% |
| 玉ねぎ | 那覇 (¥453) | 札幌 (¥555) | 約22.5% |
同じ品目でも、住む都市によって価格は大きく変わります。2026年04月時点のデータではキャベツの地域差が最大で、広島と札幌で約92.2%の開きがありました。下の表は主要品目の「最安都市」と「最高都市」の実価格です。
出典: 総務省統計局「小売物価統計調査」(政府統計の総合窓口 e-Stat 統計表ID 0003421913) を彩IRODORIが集計。2026年04月時点。10都市=札幌・仙台・東京・横浜・新潟・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇。
このランキングは、北海道から沖縄まで気候も流通網も異なる札幌・仙台・東京・横浜・新潟・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇の10都市を比べたものです。表の「価格差」は、最も安い都市の価格を基準に、最も高い都市が何パーセント上回るかを示しています。同じ品目でも都市をまたぐと無視できない開きがあることが、数字でそのまま確かめられます。
注目したいのは、「どの食品でも一番安い街」が一つに決まるわけではないという点です。米が安い都市と、野菜が安い都市は別になることが多く、品目によってランキングの顔ぶれが入れ替わります。だからこそ、漠然と「あの街は物価が高い」と語るより、自分がよく買う品目ごとに安い都市を確かめるほうが、家計の判断には役立ちます。なお、ここで扱う価格はすべて総務省統計局の調査に基づく実数で、推計や独自補正は加えていません。
米はどの都市が安い?
毎日の食卓を支える米は、購入頻度が高いぶん都市間の差が家計に効きやすい品目です。米5kgの10都市別ランキングを、安い順に並べました。
| 安い順 | 都市 | 価格 |
|---|---|---|
| 1 | 新潟 | ¥4,065 |
| 2 | 福岡 | ¥4,258 |
| 3 | 仙台 | ¥4,514 |
| 4 | 広島 | ¥4,797 |
| 5 | 大阪 | ¥4,860 |
| 6 | 名古屋 | ¥4,869 |
| 7 | 東京 | ¥4,966 |
| 8 | 横浜 | ¥4,975 |
| 9 | 那覇 | ¥5,000 |
| 10 | 札幌 | ¥5,196 |
2026年04月時点、コシヒカリ 5kgの10都市別の実売価格です。最も安い新潟(¥4,065)と最も高い札幌(¥5,196)では約27.8%の差があります。 全国(東京)の最新値は¥4,966、前年同月比は+4.1%です。
出典: 総務省統計局「小売物価統計調査」(政府統計の総合窓口 e-Stat 統計表ID 0003421913) を彩IRODORIが集計。2026年04月時点。
米のように日持ちする主食は、安い都市の水準を知っておくと「いつもの値段」の基準がはっきりします。日々の買い物で目にする価格がこの基準より高ければ割高、近ければ妥当、という見当がつくわけです。なお、ここに並ぶのは都市単位の集計値で、同じ市内でも店舗や銘柄、特売によって実売価格は上下します。あくまで地域全体の水準を比べる物差しとしてご覧ください。
都市で価格が違う理由(要点)
ランキングの背景には、いくつかの力が働いています。ここでは要点だけを簡潔にまとめます。仕組みのくわしい解説は、食品価格は地域でこんなに違うの記事にゆずります。
- 輸送費。 食品は運ぶほどコストがかかります。産地から遠い都市ほど輸送費が上乗せされ、鮮度が重要な生鮮品ほどその影響は大きくなります。
- 産地への近さ(地産地消)。 その土地でたくさん採れる品は、地元では相対的に安く手に入ります。漁港や産地に近い都市で関連食品が安いのはこのためです。
- 店舗間の競争。 競合する店が多い地域では価格競争が働き、安くなる面があります。「都市部=必ず高い」と単純化できないのはこのためです。
- 食習慣・需要の構成。 その地域でよく食べられる食材は流通量が多く安定しやすい一方、あまり消費されない食材は割高になりがちです。
これらの要因は品目ごとに違う組み合わせで効きます。だから「安い街・高い街」は品目ごとに入れ替わるのです。ランキングを一つの順位として暗記するより、自分のカゴの中身で見るのがコツです。
引っ越し・まとめ買いへの活かし方
このランキングは、生活の場面に落とし込むと使い道がはっきりします。代表的な3つの活かし方を挙げます。
- 引っ越し・転勤の食費見積もり。 引っ越し先(に近い都市)の水準を、いま住む都市と品目ごとに見比べると、新生活の食費が高めになるか安めになるかの当たりがつきます。全体に高い都市なら予算に余裕を、安い品目はその土地の「得意食材」として献立の主役にすると効率的です。
- 帰省・出張のついで買い。 実家のある都市や出張先が、自分の品目で安いほうにあるなら、日持ちする米・乾物・調味料をまとめ買いして持ち帰る手があります。逆に高い都市なら、現地調達は最小限にとどめます。
- 二拠点・単身赴任のやりくり。 二つの都市に関わる場合は、両方の水準を見比べ「どちらで何を買うか」を決めると、ムダな出費を抑えられます。
世帯人数ごとの食費の目安と合わせて考えたい方は、食費の平均はいくら?の記事もあわせてどうぞ。今が買い時かどうかを値動きから判断したいときは、食品の買い時の記事が参考になります。
あなたの街の価格は? 彩 IRODORI で都市を選んでヒートマップを見る →※ 具体的な価格・地域差は、政府統計(e-Stat 小売物価統計調査)をもとにアプリ内で確認できます。本記事の数値は都市単位の集計であり、特定店舗の実売価格や購入判断を保証するものではありません。